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  • 資料置き場(クウラ&マルフィール)

十数年前にまとめていたテキストデータ

パミエル王国とゼラー王国は数代前から戦争を繰り返していた敵対国同士。
特にディラン王(クウラの祖父)とマグノリア女王(マグニティスの祖母)が王だった時代には、隠れてカイル王子(クウラの父)と恋仲となっていたミーガン王女(マグニティス、クウラ、マーガレットの母)を巡る大規模な戦争が繰り返された。

ミーガン王女の身柄は戦のたびに勝利国に引き渡されることを繰り返し、ゼラー王国にはマグニティスとマーガレットが、パミエル王国にはクウラが生まれた。
※ゼラー王国に生まれた二子の父親は、それぞれ公表されている人物と実際の人物が異なる。→詳細(https://privatter.net/p/6005556)

繰り返される戦争のなか、
パミエル王国のディラン王(クウラの祖父)が戦死。カイル王子(クウラの父)が王位を継ぐ。
ゼラー王国も多くの将が討ち取られ、エヴァレット(マグニティスの父)が戦死、王配アーリック(マグニティスの祖父)が重傷を負うなどした。

やがて大飢饉や疫病の流行が起きるなどして、疲弊しきった両国が共倒れしかねない事態にまで陥ったため、約10年ほどの期限付きで休戦協定を結んだ。
この休戦協定を結ぶ際の条件として、直近の戦の勝利国であるゼラー王国は、第一王子クウラの身柄の引き渡しを要求。
クウラ(当時5歳弱)は人質としてゼラー王国でゼラー王国の思想に基づいた教育を受けることを強要されていたが、教育係による体罰が酷く、弟の身を案じたマグニティス(当時10歳弱)がマグノリア女王に直訴し、クウラは約半年ほどでパミエル王国に返還されている。

また、ゼラー王国に連れ戻されたあと離宮に幽閉されていたミーガン王女はすっかり心を蝕まれてしまう。
やがてマーガレットを生んで間もなく、自らの魔法で離宮ごと焼き尽くし、焼身自殺をした。

ゼラー王国の次期女王ミランダ(ミーガンの妹)が成人を目前に病死。
時を置かず王配アーリック(マグニティスの祖父)も病死した。

疲弊した両国に対してアトラス聖王国の干渉が強まったことで東の大陸の力関係が大きく傾き、アトラス王国一強時代の到来を危惧したゼラー王国は、東の大陸西部の各国に掛け合い「ユシエル小国家連合」を結成し、これに対抗。
両勢力のにらみ合いが続く。

加齢と病で崩御した女王マグノリア(マグニティスの祖母)に代わり、一代跨いで13歳のマグニティスが王位を継ぐ。
ザラ家・ギム家・レア家がこれを支える。
マグニティスはギム家のアイゼンと婚姻を結ぶ。

数年後、アトラス聖王国で王位継承者をめぐる内紛が勃発。
これを好機と見たユシエル小国家連合はアトラス聖王国に対し打って出ようとするが、見かねたロザル王国(神国)のベル・リグ・ロザルが東の大陸全土に戦いごとの即刻停止を命じ、《神》の名のもとに各国の「力」の再分配を行った。

表面的な争いは収まったものの、アトラス聖王国とユシエル小国家連合の間と、一枚岩ではないユシエル小国家連合内での複雑な関係はくすぶったまま、いつ崩壊してもおかしくない状態が続いた。

パミエル王国とゼラー王国の間で結ばれた休戦協定の期限を超過したことで一触即発の状態が続くなか、貴族間で激化した抗争に王妹マーガレットが巻き込まれ、暴行を受ける。
親しい臣下を冤罪で失い、心に傷を負ったマーガレットは自らの声を封じる。

14歳のクウラ王子が遊学と称して東の大陸を見てまわり、ゼラー王国を私的に訪問。
マグニティス女王に対して「和平の道はないのか」と問う敵国の王子(クウラ)に対して、マグニティス女王は身分を伏せて一定期間滞在させる。
マグニティス女王からの一つの答えとして、「マルフィールとの政略結婚」について一度目の打診。
既に国内に婚約者が居り、成人すらしていないクウラは自分の一存で決められることではないとして返答を保留。
滞在中、マーガレット、アマティスタ、マルフィールと親睦を深める。

その間もパミエル王国とゼラー王国の関係は芳しくなく、パミエル王国(カイル王)は戦の再開に向けて秘密裏に動き始めるが、
ある日、カイル王とクウラの婚約者リサカが乗った船が火災により沈没し、共に生死不明となった。
パミエル王国は暗殺の線を疑うものの、証拠が全く挙がってこず、パミエル王国側にも後ろ暗い部分があったためうやむやなまま。
結果的に戦争は回避された。

クウラが帰国し、15歳のクウラが王位を継いだものの、王の象徴となる《水の刻印》とクウラの肉体の属性が適合せず、反発を起こし昏睡状態に陥る。

ゼラー王国にとってはパミエル王国を完全に制する好機だったが、ユシエル小国家連合の当主として、加盟国を手にかけるわけにはいかないとして、マグニティス女王は動かず。
しかしユシエル小国家連合内の他の国々やアトラス聖王国もがパミエル王国に対する不穏な動きを見せ始めたため、ロザル王国(神国)の次期国王ディユがクウラ王の庇護を宣言。
各国の衝突は再び阻止された。

両国ともに、先王に仕えていた層はいまだに互いの国を敵視しているものの、現王であるマグニティスとクウラは、歩み寄る道を探り続けた。

マグニティスから、マルフィールとの政略結婚について二度目の打診。公式には一度目。
クウラの体があまりにも不安定なことと、ゼラー王国内の情勢が不穏なことを鑑みて、パミエル王国は返答を保留する。

東の大陸にティラルとナツキがたどり着き、パミエル王国に滞在。

半年後にゼラー王国に滞在。
その際、マグニティスはクウラの命を危険にさらすことを理解しながらもゼラー王国に招き、マルフィールと物理的に接触させる。
《刻印問題》で特異な体質になったクウラにマルフィールが適合することを確認。

ティラルの《光の紋章》による治癒魔法で、アマティスタが健康な肉体を手に入れる。
ゼラー王国の不安要素でもあった王位継承者問題が解決に向かう。

ティラルとナツキがゼラーを発った際、ゼラー王国は護送に失敗したが、パミエル王国はこの事に関して説明は求めたものの、それ以上追求はしなかった。

ゼラー王国はマーガレットがラルとともに外交をこなし、
アマティスタの体調が安定、マルフィールにも政略結婚について説明したうえで、
両国の歩み寄りの証として&クウラの《刻印問題》の解決にも必要として、マルフィールとの政略結婚について三度目の打診。
クウラはこれに初めて首を縦に振り、婚約が成立した。

【備考】
※親らの勝手に振り回されながら成長してきたクウラとマグニティスはお互いを敵視してはおらず、クウラがその身に《刻印》を受けるまでは、お互い歩み寄る姿勢を見せるなどしてそれなりに良好な関係を築いていた。

※《刻印》の影響でクウラの体質が変わるより以前からそれを予見していたマグニティスは、早い段階からマルフィールをクウラの元に嫁がせることを考えていた。価値観がゼラー王国特有のものに染まらないように娘を隔離し、パミエル王国に嫁ぐために適切な教育を受けさせていた。

※マグニティスはマルフィールをクウラの元に嫁がせてクウラの命を守るために、その障害となるカイル王(クウラの父)と、クウラの本来の婚約者リサカを水難事故に見せかけて暗殺している。